精神疾患持ちが自分を救う為に心理カウンセリングを学ぶブログ

自分の自分による自分のための心理カウンセリング

返報性の原理が良い人間関係を構築する!

こんにちは!ブログ主のはじめと申します。

 

今回は、理想のカウンセラーになるための基礎作りについて、

過去にうつ状態適応障害を抱えた経験のある、

私なりの見解をまとめたものを紹介いたします。

今回はこちらの記事の続きとなります。 

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◆人間関係構築スキルを磨くには?

前回の記事では、考え方の癖ともいえる自身の思考傾向を

思考傾向診断テストを用いて判断し、

自分がプラス思考、マイナス思考どっち寄りなのか、

また、プラス思考、マイナス思考のそれぞれの良し悪しを述べました。

 

今回は、人間関係を上手に構築していくための考え方

についてフォーカスいたします。

 

私たちは、集団の中に自分の居場所を求め、

多種多様な人間関係の中で生活をしている、

いわば社会的動物です。

 

集団の中で自分の居場所を見つけ、周りの人から必要とされ、

愛情が溢れる環境で過ごすことを望むのは、

人間として当然の欲求とも言えるのです。

 

故に、私たちがストレスなく生きていくためには、

人間関係を上手く構築していく力が必要となります。

 

逆にこの力が無ければ、集団に溶け込むことが難しく感じ、

「自分なんて必要ないのでは…?」と自分の存在自体を

脅かす感覚を持ってしまうこともあります。

 

カウンセラーは特に、この人間関係を構築するスキルが高くなければ、

来談者との信頼関係(ラポールを形成することが困難となりますので、

必須の力と考えていいでしょう。

 

そこで、自己理解をもう一歩深めるためにも、

関係構築スキル診断テストを実施して、

自分の関係構築タイプとその良し悪しを学んでいきましょう。

 

選択肢と異なる解答も出てくるかと思いますが、

あまり深く考えずに、どれに近いかだけを考えて選択してください。

 

関係構築スキルテスト
お土産をもらった
A わぁ、ありがとう!ラッキー!
B そんな悪いよ…。
C ありがとう!今度お返しするね!
   
友人を待たせることになった
A 待ってて!
B 悪いから、先に行ってて!
C ごめんね!急いで戻ってくるから!
   
「今日は私がご馳走するよ」と言われた
A ラッキー!お昼ご飯代が浮いた!
B いや、割り勘にしよう!
C ありがとう!次はご馳走させてね!
   
忙しいときに「手伝うよ!」と言われた
A やった!面倒から手が離れた!
B いやいや、自分でやるよ
C ありがとう!今度何か困ったらヘルプに入るね!

 

このテストで、皆さんの人間関係に関する

負担度や考え方が分かります。

 

Aを多く選んだ方は、「期待不認知タイプ」です。

他者の行為を喜んで受け取り、素直に気持ちを表現する力を持っています。

他者から見れば、あなたの喜ぶ姿はとても嬉しいもので、

その場ではとても良い関係が築けるでしょう。

ただし、いつも相手の行為に甘えているばかりで、

他者の行為を受け取ることに偏ってしまうと、

「図々しい人」というマイナスなイメージを持たれてしまうこともあります。

他者からの行為を受け取るばかりではなく、

その行為に対して誠意を見せることも、

豊かな人間関係を築く上で、とても重要なやり取りとなりますので、

意識しておきましょう。

 

Bを多く選んだ方は、「期待負荷タイプ」です。

他者からの期待に対して、重荷と感じやすい傾向を持っている可能性があります。

その根底には、期待に応えるために、自分の持っているもの、

自分が大切にしているものが、奪われてしまうのではないか?という恐れが

大きな影響を与えていると言われています。

人から何かしてもらうと、確実に何かを返そうと、一生懸命に努力します。

律儀でとても良い人です。

しかし、何らかの要因で、その期待に応えられないと、

「自分はダメな人間だ…。」と自分を責めてしまう傾向にもあります。

また、何かをしてもらうこと自体がストレスの原因にもなりがちです。

期待に応えようと過剰に抱え込むことを止め、「人間関係を豊かにするため。」

という前提で、おごったりおごられたりの関係を楽しむ姿勢が必要となります。

この姿勢が定着すると、周りの人間関係はより豊かに進展し、

期待に対して過剰なストレスを感じることも減ってくるでしょう。

 

Cを多く選んだ方は「期待受容タイプ」です。

人とのつながりを求め、そのつながりを大切にする力を持つ、

関係構築スキルが高い傾向にあります。

他者からの期待に対して、重荷ではなく喜びを感じていることでしょう。

周囲からの期待に応えられることに、誇りと喜びを感じられているので、

マイナス思考に囚われることも少なく、ストレスをプラスの方向に

転じさせる力もあります。

その時の関係性だけでなく、後の関係性も強める働きかけもできているので、

その姿勢を大切に人と関わっていくようにしましょう。

 

 

ちなみに私は①C ②B ③C ④C でした。

 

「返報性の原理」という

ほかの人から何かをもらったとき「お返しをしないと気が済まない」

と感じる心理作用があります。

 

スーパーマーケットの試食コーナーなどで、試食をした際に

「食べさせてもらったのだから、買わないと悪いかな」とか

 

ショップやモールのお洋服屋さんで、

「試着させてもらったのだから、買わないと悪いかな」とか

 

商品サービスで用いられているあのテクニックですね。

 

返報性の原理は、主に下記の4タイプがあります。

好意の返報性:

「相手から受けた好意を返したくなる」

敵意の返報性:

「向けられた敵意を返したくなる」

譲歩の返報性:

「相手が譲ってくれたのだから、自分も譲ってあげよう」

自己開示の返報性:

「相手がオープンな態度で接してくれると、自分も相手に心を開きやすくなる」

 

先ほどの関係構築スキル診断テストで

Cを多く選んだ「期待受容タイプ」が、

関係構築スキルが高い傾向にある理由は、

この返報性の原理に基づいた心理学的な効果を

利用できているからと考えられます。

 

お土産をもらい、別のお土産を返し

友人を待たせ、急いで戻る姿勢を見せ

ご馳走してもらい、ご馳走し返し

仕事を手伝ってもらい、次はヘルプに入る約束をし

このような返報的な関係を築くことで、親密度も増して、

結果として良い人間関係を築いていけるというわけです。

 

 

◆おわりに

以上が今回の記事のまとめとなります。

 

本記事があなたの生活や精神疾患寛解、周りの精神疾患を抱えている方々の

一助になることが出来れば、これに勝る喜びはございません。

 

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