日本の心理学会の有名人とそれぞれの心理療法について
こんにちは!ブログ主のはじめと申します。
今回は、心理学の世界における歴史と心に関する捉え方を知ること
私なりの見解をまとめたものを紹介いたします。
今回はこちらの記事の続きとなります。
◆「森田正馬」と「吉本伊信」
前回の記事では、
世界の心理学会の三大有名人とそれぞれの心理療法について学んで参りました。
今回は、
日本の心理学会の有名人にフォーカスを当てていきたいと思います。
1.「森田療法」
医学者、精神科神経外科医の森田正馬(もりたまさたけ)は、
当時はまだ神経症という概念が存在していない中で、
森田療法の治療構造は、全部で4期に分かれています。
第1期:絶対臥褥(ぜったいがじょく)期
日常生活から離れ、整理活動以外は一切の活動を制限し、寝ているように促す。
第2期:軽作業期
臥褥時間を7~8時間程度に縮小し、それ以外の時間は軽作業に促す。
第3期:重作業期
睡眠時間以外は必ず何かを指示し、少しずつ肉体的に重い作業に移していく。
第4期:退院準備期
日常生活に戻れるように生活リズムを整え、自己洞察を深める。
また、森田療法は、
生きることへの欲望を引き出すことに集中し、
不安をあるがままに受け入れるように指導していきます。
森田は自身の治療のことを
「自覚療法」「自然療法」「鍛錬療法」と呼んでおり、
来談者自らが心から「治りたい」という意思を持つことがカギとなり、
この心構えがないと、治療の過程で脱落しやすいとされております。
現在、この森田療法は、
2.「内観療法」
浄土真宗への信仰が強い家系で生まれた吉本伊信(よしもといしん)は、
自身の青年時代に体験した「身調べ(※)」という修行法を達成して得られた喜びを
世界中の人に伝えるべく、「身調べ」の条件を緩和したものを「内観」と名付け、
「内観法」の基礎を確立しました。
※身調べ:
数日間の断水・断食・断眠を行う、浄土真宗一派の厳しい修行法。
内観法は「集中内観」と「日常内観」の2つの段階に分けられています。
集中内観:
静かな部屋に一週間こもり、外界とのやり取りを制限し、
自分とのかかわりの深い他者に対して、自分がどうであったかを
①してもらったこと
②して返したこと
③迷惑をかけたこと
の3つの観点から調べるものとなります。
内観者である来談者のもとに指導者であるカウンセラーが訪れ、
面接を行い、調べた内容について整頓します。
一週間の集中的な内観は、精神的苦痛が強く、
途中で断念してしまう人もいますが、乗り越えた人は、
劇的な人生観や世界観の転換が起こることがあります。
日常内観:
集中内観の終了後、日常生活の中で、
毎日一定時間自分を調べていき、
集中内観で得られた効果を維持させていくものとなります。
内観はこのようにして、
他者に感謝する気持ちや、自分の行動を反省することで、
自分がどうあるべきかを悟ることに繋がっていきます。
内観法は宗教から発展し、独立した自己探求法・自己啓発法として、
学校教育や医療現場、少年院などに広がっており、
集中内観で得られる効果が評価されています。
…
◆おわりに
以上が今回の記事のまとめとなります。
本記事があなたの生活や精神疾患の寛解、周りの精神疾患を抱えている方々の
一助になることが出来れば、これに勝る喜びはございません。
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