記憶のメカニズムの理解が、知識の定着に活きる!
こんにちは!ブログ主のはじめと申します。
今回は、日常生活に役立つ心理学の理論をテーマに、
私なりの見解をまとめたものを紹介いたします。
今回は、こちらの記事の続きとなります。
◆記憶のメカニズムの理解が、知識の定着に活きる!
前回は、人が何かを心に決めたり、行動を起こす直接的な原因である
動機にフォーカスを当て、日常生活でも特に関わる
「親和動機」「成功回避動機」「達成動機」について学びました。
今回は、これまでのような学びを覚えることに繋がる、
記憶のメカニズムについて、フォーカスを当てて
お勉強していきたいと思います。
記憶の過程を根本からしっかりと理解をすることで、
知識の定着に活かしていくことができます。
…
記憶の過程は大まかに下記の3ステップに分かれていると言われます。
①記銘(コード化)→ ②保持(保存)→ ③再生(検索)
この③再生ができて、初めて
記憶の定着の証明になる
ということです。
それではこれらのステップについて詳しくみてみたいと思います。
◆「記銘(コード化)」記憶の過程の一番初め
私たちは、常に外界から様々な刺激を受け取っており、
この刺激から得られた情報は、神経系や感覚器官によって処理され、
記憶に残ったり、あるいは忘れ去られたりしています。
「記銘(コード化)」はこの情報をキャッチする段階です。
記銘の段階では、刺激から得られる情報の重要度や、好感度によって
記銘の成功率が変化することが示唆されています。
例えば、
いやいや勉強しているのか、楽しみながら深めようとしているのかという
情報収集するときの心情によっても、記銘の成功率は大きく変わってきます。
そして、
記銘の環境と、記憶を思い出す(再生する)環境が同じだと、
記憶の再生率が高いということも証明されており、
これは「気分依存効果」あるいは「文脈依存効果」と言われています。
記憶の初めの段階は、自分がそれにそもそも興味があるのかということ、
あるいは、今ある環境を意識しておくことも、
脳の仕組みにおいて大切なこととなるわけです。
…
◆「保持(保存)」記憶するには、リハーサルが必要
記銘の過程に成功すると、次はそこで得られた情報を
忘れないように留めようとする段階へ移ります。
この段階は、「保持(保存)」と言い、
例えば、試験勉強をするときなどでいえば
試験に向けて勉強をするときには、少しでも記憶に残そうと
一夜漬けで記憶してみたり、何度も紙に書くなどして
記憶の定着を図ろうと努める過程のことを指します。
私たちは努力なしに完璧に記憶することはなかなかできません。
そのために、繰り返し記憶の定着を図る「リハーサル」を行います。
リハーサルを行うと、すぐに忘れてしまう「短期記憶」から、
長い期間記憶が定着する「長期記憶」へ情報が移ることが明らかにされています。
このリハーサルは書籍によっては、初めて覚えたときから1週間後、
あるいは2週間後など、様々なことが記されておりますが、
おそらく記銘の段階で言った、そのものの興味や状況、環境によって、
適切なリハーサル期間は変わってくると思われます。
とにかく言えることとしては、
この「保持」の段階は、私たちの努力が左右されるということです。
学んだものを忘れそうになった時に、もう一度読み返すなどの努力が、
記憶の定着、知識の維持に繋がり、この理解があれば、
記憶の定着を安定させることができます。
…
◆「再生(検索)」記憶の証明
記銘→保持の段階が成功すると、最後の段階である「再生(検索)」に入ります。
再生は 、試験を受けるときに解答用紙に記載するときなどに相当します。
再生の段階は、学んだ知識を思い出す段階でもあります。
しかし、緊張した場面などで何かを思い出そうとすると、
パニックを起こして思い出せなかったりすることもあります。
そんなときは、少し心を落ち着かせて、
冷静になるように努めることで、危機状況を打破できることもありますが、
喉元まで出かかっているのに、どうしても思い出せない。
という状況に陥ることもあります。
この状態を専門用語で「ティップ・オブ・ザ・タン状態」といいます。
この状態は、心に靄(もや)がかかったようなスッキリしない状態で、
落ち着いて少し時間をかけて思い返すと、
記憶を蘇らせることができる場合もあります。
私たちの記憶は
「再生」の段階で成功して、初めて記憶の定着が証明される
ということです。
上手く再生できるように、記銘・保持の段階を大切にしていきましょう。
…
◆おわりに
以上が今回の記事のまとめとなります。
本記事があなたの生活や精神疾患の寛解、周りの精神疾患を抱えている方々の
一助になることが出来れば、これに勝る喜びはございません。
また、もしよろしければ、
下記ボタンより購読、SNSでのシェア、
ブラウザのお気に入り、ブックマーク登録
をしていただけますと幸いです。