精神疾患持ちが自分を救う為に心理カウンセリングを学ぶブログ

自分の自分による自分のための心理カウンセリング

自己理解・指導・教育・子育てに役立つ、マズローの欲求階層説!

こんにちは!ブログ主のはじめと申します。

 

今回は、日常生活に役立つ心理学の理論をテーマに、

過去にうつ状態適応障害を抱えた経験のある、

私なりの見解をまとめたものを紹介いたします。

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マズローの欲求階層説を理解しましょう!

心理学という学問は、日常生活と親和性が高く、

人間関係を築くときや、

知識を効率よく定着させたり、

 自分自身のやる気をコントロールするとき、

など、様々な場面で利用できることがあります。

 

また、当然ながらカウンセラーとして活躍する際にも、

その知識やノウハウは役立つものとなるのです。

 

今回はその中でも有名な、マズローの欲求階層説についてフォーカスします。

この説は、自分や人の心を理解するのに非常に役立つ知識となります。

ではさっそく参りましょう!

 

 

私たちは、色々な欲求を抱えながら生活しています。

「眠い」

「遊びたい」

「お腹空いた」

「疲れたから休みたい」

「誰かにすごいと思われたい」

 「あの人にすぐにでも会いたい」

ちょっと考えただけでも、様々な欲求が思い浮かんできます。

 

心理学者のアブラハム・マズロー(Abraham Harold Maslow)は、

これらの欲求の充実には、順序が必要と唱えました。

 

この順序を表したものが、

マズローの欲求階層(階段)説」と称されています。

 

マズローの欲求階層説

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人間の基本的欲求を低い順から、

①生理的欲求:

生命を維持したいという欲求

②安全の欲求:

安心できる生活空間や命の保障を求める欲求

③愛情・所属の欲求(社会的欲求):

誰かに認められたい・尊敬されたいという欲求

④自尊欲求(尊厳の欲求):

自分を認め、尊びたいとする欲求

自己実現欲求:

自分をさらに価値あるものに高めたいという欲求

 

の5つの階層に分かれています。

 

 マズローによると、この①生理的欲求から順々に満たされていく必要があり

途中でどれかの欲求が満たされないと、次の欲求を充足することは出来ない

と述べています。

 

つまり、

まずは生きたい、

次に安心して暮らしたい、

次に誰かに認められたい、愛されたい

次に自分を認めたい、誇りたい

最後には、自分をもっと高めていきたい!

 

という順に欲求が発生し、この順でなければ欲求は満たされない、ということです。

 

また、マズローは、

「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、

欲求階層説を理論化したものを自己実現理論と提唱しました。

 

◆人間は欲深い

厄介なことに、

一度ある欲求が満たされると、そこでの充実感は当たり前のものとなってしまい、

同じ階層では新たな満足感を得られなくなることも指摘されました。

 

つまり、

人間とは欲深いもので、一度その欲求が満たされてしまうと、

そこでの充実感は長くは続かず、次の階層の欲求が

どんどん活性化される、ということです。

 

◆欲求階層のカテゴライズ

マズローは、これら5階層のうち、

①~④を「欠乏欲求」

⑤を「存在欲求」

としてまとめることもあり、これらは質的に異なるものである、とも述べています。

欠乏欲求が満たされると、自己の成長という

終わりのない目標への欲求を生じさせます。

 

個の階層に達した成熟した人間は、

自己実現欲求に動機づけられ、自分の人生への意味を追求していく

と言われています。

 

5つの欲求すべてを満たした自己実現者」は、

他社に対して広い心を持って接することができ、

自分に対しても他者に対しても寛容的でいられるため、

意識しなくても自然と豊かな人間関係を築くことが出来ます。

また、何かトラブルが起きても、課題中心に取り組むことができ、

自発的に行動することも出来るため、他者から見ると魅力的に映る、

と言われています。

 

◆今の欲求段階を把握する重要性

マズローの欲求階層説は、「産業を改変した」と言われています。

この説が唱えられるまでは、

奴隷が強制的に劣悪な環境で働かされており、

人間は労働が嫌いで、管理者が見張っていないとすぐに怠けるし、

命令されたり脅されないと仕事をしようとしないものだ、

と考えられていました。性悪説

 

しかし、欲求階層説が通じて、

人間は自ら成長しようとする欲求を持っていることが明らかになってからは、

人間は条件さえ与えられれば、進んで仕事をしようとしたり、

責任感を抱いたりすることが出来る。性善説

と認識され、労働環境が大きく見直されたのです。

 

現代の産業環境においても、

この欲求階層説による、人間の意欲に重視した企業が、

素晴らしい発展を遂げているとも言えるでしょう。

 

人間の本当の欲求をしっかりと見つめ、

その欲求を満たすための動機を与えることで、

人間の行動に変化を与えることも出来るのです。

 

この欲求階層の応用として、

例えば子育てで、自分の子供に自己成長をしてもらいたいときは、

「どうしてちゃんと勉強しないんだ!」「どうして自分で進んで学ばないんだ!」

という前に、①(生理的欲求)~④(自尊欲求)の欲求を

しっかり満たせてあげているのかを見直す必要があります。

 

①生理活動に困る生活をさせていないか、

②安全な場所で暮らしていけているか、

③私(親)が自分の子供を愛してあげているか、

④自分の子供は自分を認めて、尊んでいるか

 

これらが満たされていれば、子供に自己実現の欲求を動機付けするだけで、

進んで自己成長を遂げるのではないでしょうか。

 

また、この欲求階層は他人だけではなく、

当然、自分がどの階層に居るかも把握していかなければなりません。

多くの人々が、自己実現欲求⑤の階層であることを望むかと思いますが、

実際には、愛情を求めていたり、自尊心を保つ行動に執着していたりすると思います。

実は、⑤の階層に居続けることは非常に難しいことなのです。

 

もし孤独感や欠乏感を抱いたりしたときは、

前の欲求階層でしっかりと充実感を得られていない可能性もあります。

そんなときは、

焦って次の階層に進もうとするのではなく、

ゆっくりした気持ちで自分自身を振り返り、

自分の欲求に正直になれるように、

普段から意識しておくことが大切です。

 

 

◆おわりに

以上が今回の記事のまとめとなります。

 

本記事があなたの生活や精神疾患寛解、周りの精神疾患を抱えている方々の

一助になることが出来れば、これに勝る喜びはございません。

 

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