心理カウンセリングとは?心理カウンセラーとは?
こんにちは!ブログ主のはじめと申します。
今回は、心理カウンセリング、心理カウンセラーについて、
私なりの見解をまとめたものを紹介いたします。
◆心理カウンセリングとは?
心理カウンセラーとは?
心理カウンセリング(以下、カウンセリング)とは何か、
皆さんは答えられますか?
お悩み相談?
お話を聞いてくれる行為そのもの?
書籍やWebサイトによって、その書きっぷりは様々ですが、
本記事では、
”カウンセリングとは、会話、対話を通して、
来談者(Client、相談者)が自ら思考・行動を変える、
ということを目的として行う心的療法”
と定義付けさせていただきます。
そして、来談者に対し、心理カウンセリングを行う者を
心理カウンセラー(以下、カウンセラー)と言います。
カウンセラーが来談者の悩みを解決するのではなく、
来談者が”自ら”思考・行動を変え、悩みを解決できるように、
カウンセラーが専門的な知識・ノウハウを用いてサポートしていくのです。
カウンセラーは来談者に話をさせ、ひたすら傾聴の姿勢を取り続ける、
カウンセラーは”来談者の鏡”である。と言われる所以はここにあります。
…
精神医学会では、
「カウンセリングは手術のようなもの」
と例えられることがあります。
来談者に辛い思いや記憶などの
悪い部分を吐き出させ、向き合わせ、解消させていく
という辛い技法となるからです。
この”手術”の流れは、基本的に、対処療法→根治療法です。
まずは、
来談者によるお悩みをアウトプットすることによる客観視、
ネガティブ思考、ゼロ百思考、いわゆる視野狭窄状態からの脱却、
の対処療法となります。
嫌な考え、選択肢が少ない思考がループしてしまう視野狭窄の状態から
一旦離れることにより、まずは視野を広げ、思考の幅を広げていきます。
視野狭窄の状態で課題と向き合っても、ただただ辛くなる一方なので、
課題と向き合う前のリラックス、準備体操をしていくイメージですね。
その後、
来談者のお悩みをカウンセラーによるサポートのもと、
来談者ご自身がその根本原因と向き合い、
思考や行動を変えていき、解決していく、
根治療法に突入していきます。
この手術に必要な道具は、
あらゆる心理療法や心理テスト、ホームワークの出し方や傾聴の姿勢
など、カウンセラーによるカウンセリングの専門的な知識となります。
これらを用いて、
来談者ご本人の生い立ちや周りの環境、元々の性質などによる、
心の表面や奥底にある悩みの原因を特定していき、
耐えられないストレスやコントロールできない感情を、
来談者ご自身の思考・行動を変えていき、解決させていきます。
そして、この手術の”麻酔”となるのが、
カウンセラーと来談者との信頼関係、通称”ラポール”です。
ラポールは、カウンセラーによる来談者への共感や
ザイオンス効果(※)により、徐々に形成されていきます。
※ザイオンス効果:
相手に何度も繰り返し接触することによって、
だんだん好感度や評価などが高まっていくという効果。
このラポールが形成されなければ、
そもそも悩みの共有が出来なかったり、その原因が特定できなかったり、
あるいはカウンセリング中に拒絶反応を起こしてしまい、
ひどい場合は、悪い部分が飛び出たまま、その向き合い方も分からず、
来談者をカウンセリング前よりも、さらに苦しませてしまう原因にもなります。
よって、
カウンセラー自身の人間性・性格・特性をはじめとし、
カウンセリングの専門的な知識やノウハウ、
来談者へのアプローチの仕方などが、
来談者の課題の解決に大きな影響を与えるのです。
乱暴に手術をしてしまっては、来談者は痛いに決まっていますよね。
…
人の心の苦しみに耳を傾け、共に問題解決に向けて歩んでいく上で、
カウンセラーは「自己理解」を深めることから始めていきます。
カウンセラーも人間であり、
その人生経験は、「価値観」や「常識」 となり、
その視点で来談者の状態を見てしまうと、
歪んで捉えてしまうことが懸念されます。
故に、自己理解から始めていき、
加えて、ベースとなる心理学的知識を学び、
知識・ノウハウを磨き続けることで、
初めて、来談者へのカウンセリングを行えるようになるのです。
…
また、カウンセラーは、医師のように
病名を診断したり、投薬治療を行うことができません。
その行為をする資格が無いからです。
とはいえ、カウンセリング現場で出会う来談者の中には、
病院で治療中であったり、まだ受診はしていないものの、
精神疾患を抱えている可能性が高い方も多くいらっしゃいます。
カウンセラーが専門外で対応しきれないと感じる場合、
その来談者に応じた専門家や援助機関につなげる行為を行います。
これを「リファー」と言います。
病名を告げるなど医師の専門領域を侵したり、
来談者が傷つくような知識の乱用はあってはならないのです。
故に、自身の専門性の限界を知り、
精神医学の基礎知識を学ぶことも非常に重要です。
カウンセラーの精神医学的な知識が乏しいと、
このリファーのタイミングを間違えてしまったり、
来談者の状況を正確に判断することが出来ないため、
重篤な症状へと発展させてしまう危険性があります。
カウンセラーは、常に来談者の利益につながる判断をしていくため、
常に専門知識を学び進める姿勢が重要となります。
…
◆おわりに
以上が今回の記事のまとめとなります。
心理カウンセラーと聞いて、人物像がピンとこなかった方、
心理カウンセリングと聞いて、何をするのかピンとこなかった方、
本記事をお読みいただき、ハッキリとしましたでしょうか?
昨今では2017年に公認心理士という国家資格も出てきており、
心理カウンセリングの需要も高まりつつありますが、
まだその認知度は高くはありません。
また、
心理カウンセリングを行う側、受ける側、
双方の理解が無ければ、
その心理療法の効果は得られるものが無いどころか、
心理カウンセリングを受ける前よりも
悪い状態になってしまう可能性もあります。
正しい知識のもと、上手く利用していくことが重要となるのです。
本記事があなたの生活や精神疾患の寛解、周りの精神疾患を抱えている方々の
一助になることが出来れば、これに勝る喜びはございません。
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最後までご閲覧いただき、ありがとうございましたm(_ _)m