精神疾患持ちが自分を救う為に心理カウンセリングを学ぶブログ

自分の自分による自分のための心理カウンセリング

統合失調症、パーソナリティ障害について

こんにちは!ブログ主のはじめと申します。

 

今回は、精神医学の基礎知識である、精神疾患について、

過去にうつ状態適応障害を抱えた経験のある、

私なりの見解をまとめたものを紹介いたします。

 

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◆ご自身の精神疾患どのようなものか説明できますか?

本記事は、前回の記事の続きとなります。

 

hajimethod.hatenablog.com

 

疾患名をそれぞれ、下記項目にまとめて解説していきます。

【概要】

【症状】

【発病年齢】

【原因】

【治療】

【カウンセラーとしての注意点】

 

7.統合失調症

【概要】

統合失調症は、

現実とのつながりの喪失(精神病)、幻覚(通常は幻聴)、妄想(誤った強い思い込み)、

異常な思考や行動、感情表現の減少、意欲の低下、精神機能(認知機能)の低下、

日常生活(仕事、対人関係、身の回りの管理など)の問題を特徴とする精神障害です。

統合失調症の方は病識(自分が病気であることで自覚すること)が欠如するのが特徴です。

【症状】

 

妄想、幻覚、支離滅裂な思考や発言、

奇妙な行動や不適切な行動、

現実との接触の喪失、

など

【発病年齢】

 

人口の約1%が発症します。

統合失調症の発生率に男女差はありません。

症状があまり知られておらず、

治療の開始が年単位で遅れる場合もがあるため、

発症時期の特定が難しい場合がよくあります。

平均発症年齢は、男性では20代前半から半ば、女性ではそれよりやや後の年齢です。

【原因】

 

統合失調症の正確な原因は不明ですが、

最新の研究では、遺伝的な要因と環境的な要因が

組み合わさって発症することが示唆されています。

しかし、根本的には生物学的な問題(脳の変化が関わる)であり、

不良な養育環境や精神衛生上不健全な環境での成長が

原因で起こる精神障害ではありません。

【治療】

 

抗精神病薬

・支援サービス

・精神療法(心理療法

一般に、統合失調症の治療では以下を目標とします。

・精神病症状を軽減する。

・症状の再発とそれに伴う日常生活機能の低下を予防する。

・日常生活機能をできるだけ高い水準で維持できるように患者を支援する

【カウンセラーとしての注意点】

安易な自己判断でカウンセリングを引き受けるのではなく、

症状がみられる場合には、すぐに病院などの専門機関に

リファーすることを心掛けましょう。

 

統合失調症 - 10. 心の健康問題 - MSDマニュアル家庭版

統合失調症 - 08. 精神障害 - MSDマニュアル プロフェッショナル版

 

 

8.パーソナリティ障害(解離性同一障害)

【概要】

パーソナリティ障害(人格障害とも呼ばれます)とは、

本人に重大な苦痛をもたらすか、日常生活に支障をきたしている

思考、知覚、反応、対人関係のパターンが

長期的かつ全般的にみられる人に対して用いられる用語です。

臨床場面でよく目にされるのが以下の5つです。

・猜疑性パーソナリティ障害

人を信用せず、挫折経験とか他人から受けた拒絶反応に過度に反応します。

自分の権利を必要以上に主張し、過度に自尊心が高く嫉妬深いのが特徴です。

他者から騙されたと感じると、落ち込んでくよくよ考えたり、

時には攻撃的な行動をとる場面もあります。

・統合失調型パーソナリティ障害

他人との感情的接触を避け、孤立的・空想的・内向的な性格傾向を示します。

感情表現に乏しく温かみや優しさが感じられず、他人の称賛や批判に

非常に敏感であることが特徴です。

・反社会性パーソナリティ障害

社会的義務・ルールを無視して、他人を思いやれないのが特徴です。

激しい攻撃性を示し、冷淡な無関心を示します。

その行動は、一般的社会通念からは逸脱しているものであり、矯正しにくく、

他人を責め、行動異常についてもっともらしい言い訳を述べ、

逃れようとする傾向が見られます。

境界性パーソナリティ障害

感情が不安定で、不安、怒り、焦り、抑うつなどが見られます。

慢性的な虚無感があり、衝動的な浪費、自傷行為が見られ、

自己の目的の為に、他人を利用したりします。

孤独に耐えられず、常に誰かを引きつけておこうとする傾向も見られます。

・自己愛性パーソナリティ障害

自分の才能、特殊性を強調し、絶えず人の注目や賞賛を求めます。

他者の感情は無視し、自分の失敗に関しては、

激怒したり、屈辱感を強く感じるなど、

過度の感情が生じやすい傾向も見られます。

 

【症状】

気分障害

・不安症

・身体症状症

・物質使用障害

摂食障害

 

【発病年齢】

通常は青年期後期または成人期早期に現れますが、

それより早期(小児期)に現れる場合もあります。

これらの障害の持続期間には大きな幅があります。

一部の種類のパーソナリティ障害(反社会性または境界性など)は

加齢とともに軽減したり、消失したりする傾向があります。

そうなりにくい種類もあります(強迫性や統合失調型など)。

患者によっては、症状は続くものの、軽症化する場合もあります。

【原因】

遺伝子と環境の相互作用によって起こります。

すなわち、一部の人はパーソナリティ障害になりやすい

遺伝的な傾向を生まれつきもっていて、

その傾向が環境的な要因によって抑えられたり、

強められたりするということです。

一般に、遺伝子と環境はパーソナリティ障害の発症にほぼ同じくらい寄与しています。

【治療】

・精神療法(心理療法

パーソナリティ障害の治療は精神療法により行われ、

具体的には個人精神療法や集団療法などがあります。

治療は本人が治療を求め、

変わりたいという意欲がある場合に効果的となる可能性が高まります。

薬が、抑うつや不安などの苦痛の症状を和らげ、

攻撃性などの一定のパーソナリティ特性をコントロールするのに

役立つことがあります。

しかし、薬でパーソナリティ障害を治癒することはできません。

パーソナリティ障害は特に治療が困難になることがあるため、

精神療法家の中でも経験豊富かつ中立的で、

患者の自己像、心の繊細な部分、普段の対処方法を理解できる

専門家を選ぶことが重要になります。

 【カウンセラーとしての注意点】

安易な自己判断でカウンセリングを引き受けるのではなく、

症状がみられる場合には、すぐに病院などの専門機関に

リファーすることを心掛けましょう。

 

パーソナリティ障害の概要 - 10. 心の健康問題 - MSDマニュアル家庭版

パーソナリティ障害の概要 - 08. 精神障害 - MSDマニュアル プロフェッショナル版

 

 

◆おわりに

以上が今回の記事のまとめとなります。

 

カウンセラーは、来談者が精神疾患を抱えている場合、

カウンセリングを実施する前に、

来談者の主治医にカウンセリング実施の許可が降りているかを

確認する必要があります。

 

患者の立場であり、精神疾患を抱えている場合は、

主治医にカウンセリング実施の許諾を得るように心掛けましょう。

 

本記事があなたの生活や精神疾患寛解、周りの精神疾患を抱えている方々の

一助になることが出来れば、これに勝る喜びはございません。

 

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最後までご閲覧いただき、ありがとうございましたm(_ _)m

 

DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引

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