精神疾患持ちが自分を救う為に心理カウンセリングを学ぶブログ

自分の自分による自分のための心理カウンセリング

パニック症、強迫症について

こんにちは!ブログ主のはじめと申します。

 

今回は、精神医学の基礎知識である、精神疾患について、

過去にうつ状態適応障害を抱えた経験のある、

私なりの見解をまとめたものを紹介いたします。

 

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◆ご自身の精神疾患どのようなものか説明できますか?

本記事は、前回の記事の続きとなります。

 

疾患名をそれぞれ、下記項目にまとめて解説していきます。

【概要】

【症状】

【発病年齢】

【原因】

【治療】

【カウンセラーとしての注意点】

 

3.パニック症(パニック障害

【概要】

パニック発作とは、

極めて強い苦痛、不安、恐怖などが突然現れて短時間で治まる発作のことで、

身体症状や精神症状を伴います。

パニック症では、

パニック発作が繰り返し生じることで、

将来の発作に対して過度の不安を覚えるようになったり、

発作を引き起こす可能性のある状況を回避するための行動変化がみられたりします。

パニック発作の恐怖と生活の制約は、将来の見通しを悪くし、

悲観的な感情に支配され、実生活及び精神面で悲惨な状態に陥ることを

理解しておかなければなりません。

  【症状】

パニック発作では、強い恐怖または不快感に加えて、以下の身体症状と精神症状のうち4つ以上が突然現れます。

・胸の痛みまたは不快感
・窒息感
・めまい、ふらつき、または気が遠くなる
・死への恐怖
・正気を失うことや自制を失うことへの恐怖
・非現実感、違和感、または外界との遊離感
・ほてりまたは悪寒
・吐き気、腹痛、または下痢
・しびれまたはチクチク感
・動悸または頻脈
・息切れまたは呼吸困難
・発汗
・振戦またはふるえ

症状は通常10分以内に最高潮に達し、数分で消失します。

その後は、ひどい発作がまた起こることへの恐怖心が残るものの、

それ以外に医師が観察できる症状はほとんど残りません。

【発病年齢】

パニック発作はよくみられる症状で、1年間で少なくとも成人の11%が経験します。

ほとんどの人は治療なしでパニック発作から回復しますが、

少数の人ではパニック症に進行します。

【原因】

主に、身体的プロセスと精神的プロセスによるストレス

【治療】

抗うつ薬抗不安薬、またはこれらの併用

曝露療法などの精神療法

【カウンセラーとしての注意点】

安易な自己判断でカウンセリングを引き受けるのではなく、

気分障害の症状がみられる場合には、

すぐに病院などの専門機関にリファーすることを心掛けましょう。

 

 

パニック発作とパニック症 - 10. 心の健康問題 - MSDマニュアル家庭版

パニック発作およびパニック症 - 08. 精神障害 - MSDマニュアル プロフェッショナル版

 

 

4.強迫症(OCD)

【概要】

「火を消してきたか?鍵をかけたか?」などのエピソードが

過剰に気になってしまい、万に一つの危険を恐れる気持ち(強迫観念)、

その危険を除外し、不安を打ち消すための動作や行動(強迫行為・儀式)、

またはその両方が認められることを特徴とします。

強迫症では、

このような考えたくない考えが繰り返し頭の中に浮かび上がり、

打ち消す努力をすればするほど、不安が強くなってしまいます。

繰り返し強迫的な観念にとらわれている現状や内容が無意味であることは、

来談者自身も自覚している場合が多いですが、

それでも繰り返し気になってしまうという状況に陥っています。

【症状】

・汚れることに対する懸念

(例えば、ドアノブに触れると何かの病気にかかるのではないかと心配する)

・何かのやり忘れに対する不安

(例えば、玄関の鍵をかけ忘れていないか心配する)

・物が完璧に並んでいない、均等ではないことに対する懸念

など

【発病年齢】

男性より女性でわずかに多くみられ、人口の約1~2%が発症します。

平均すると、強迫症は19~20歳ごろから始まりますが、

14歳未満で始まる症例も25%以上を占めています。

【原因】

害や危険に対する懸念に関連したストレス

【治療】

曝露反応妨害法

特定の抗うつ薬

【カウンセラーとしての注意点】

安易な自己判断でカウンセリングを引き受けるのではなく、

全般性不安症の症状がみられる場合には、

すぐに病院などの専門機関にリファーすることを心掛けましょう。

 

強迫症 (OCD) - 10. 心の健康問題 - MSDマニュアル家庭版

強迫症 (OCD) - 08. 精神障害 - MSDマニュアル プロフェッショナル版

 

 

◆おわりに

以上が今回の記事のまとめとなります。

 

カウンセラーは、来談者が精神疾患を抱えている場合、

カウンセリングを実施する前に、

来談者の主治医にカウンセリング実施の許可が降りているかを

確認する必要があります。

 

患者の立場であり、精神疾患を抱えている場合は、

主治医にカウンセリング実施の許諾を得るように心掛けましょう。

 

本記事があなたの生活や精神疾患寛解、周りの精神疾患を抱えている方々の

一助になることが出来れば、これに勝る喜びはございません。

 

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最後までご閲覧いただき、ありがとうございましたm(_ _)m

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DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引

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