クララが立った!のには科学的な理由がある
こんにちは!ブログ主のはじめと申します。
今回は、太陽の光とビタミンD生成の関係について、
私なりの見解をまとめたものを紹介いたします。
◆太陽の光による健康効果とは?
朝起きて日の光を浴びると、主に下記の4つの効果があると証明されております。
・セロトニン活性化
・体内時計リセット
・ビタミンD生成
・自律神経調整
今回は、このビタミンD生成についてフォーカスし、
アニメ「アルプスの少女 ハイジ」に交えて、
その大切さを説明させていただきたいと思います。
◆クララが立った!のには科学的な理由がある
フランクフルトの由緒ある一家にて、
いわゆる箱入り娘状態で育てられたクララは、
住んでいる家(というかお城)から一歩も外に出られず、
日の光を全く浴びずにいました。
故に、ビタミンD欠乏症による、くる病(※)を発症してしまい、
当時の医療技術では何が原因か分からず、なぜ歩けないのか分からず、
とにかく大事にかくまって、そのまま育て上げられておりました。
※ビタミンD欠乏性 くる病
O脚、X脚、歩行開始の遅れ、歩行が左右に振れる、身長の伸びが悪い、
関節部が盛り上がるなどの症状がみられます。
歩行開始前の1歳未満の乳児では、
ビタミンDの不足により、けいれんがおこります。
糖尿病|日本小児内分泌学会より引用
ところが、ふとしたきっかけに、ハイジがいるスイスの牧場で過ごすことになり、
日の光を浴びる習慣がつき、欠乏していたビタミンDが徐々に回復、
ペーターがクララの面倒ばかり見るハイジに遊んでもらえない嫉妬で、
クララの車椅子を崖から落としてしまったこともあり、
結果として強制的にリハビリが始まり、くる病が改善し始めて、
立てるようになった、歩けるようになった、
というお話でした。(諸説あり)
◆ビタミンDの効果
ビタミンDは、私たちの体内でカルシウムの吸収を助ける
骨の健康に欠かせない栄養素です。
日光を浴びることで私たちの体の中で作られ、
太陽のビタミンとも呼ばれています。
他にも、下記の研究結果が報告されております。
インフルエンザを予防(東京慈恵会医科大学) |
筋肉の強度を高めて転倒を予防(ハーバード大学公衆衛生大学院) |
不足によりがんのリスクが増加(国立がん研究センターほか) |
不足により心疾患のリスクが増加(カンザス大学医療センターほか) |
体内の脂質量を抑制(京都大学) |
不足により認知症を発症する可能性を指摘(ラトガース大学) |
ビタミンDとカルシウム不足で糖尿病のリスクが増加(厚生労働省研究班) |
不足により高血圧、結核、癌、歯周病、多発性硬化症、冬季うつ病、抹消動脈疾患、自己免疫疾患などの疾病への罹患率が上昇する可能性を指摘(Holick, M. F., Vitamin D deficiency, N. Engl. J. Med, 357, 266-281, 2007.) |
健康情報|とやまの製薬会社|受託製造|第一薬品工業株式会社より引用
ただし、紫外線の吸収の個人差などにより、
人によっては日の浴びすぎが逆に健康を害することもあるので、
ご自身の皮膚や体調に合わせて、いちばん元気になれる
日当たりの長さを追求してみてください。
◆おわりに
以上が今回の記事のまとめとなります。
クララほどのビタミンD欠乏はそんなに起こりえないとは思いますが、
ビタミンDの他にも健康効果はたくさんあり、
特にセロトニンの活性化はメンタルの安定に不可欠です。
こちらも今度、別の記事にまとめますね。
記事を参考に、まずは10分、15分、
窓際とかベランダとか公園のベンチとかで
日の光を浴びることから始めていただければと思います。
本記事があなたの生活や精神疾患の寛解、周りの精神疾患を抱えている方々の
一助になることが出来れば、これに勝る喜びはございません。
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